慈眼寺 四季のお便り 9月
~ 自然からの贈り物
 ~

朝夕は空気もひんやりと感じられる今日この頃。一日の気温差が大きくなり、今時季は露ができやすくなるのだそうです。古の人は朝の光を受けて白く輝く露を「白露」と表現しました。その美しさは宝石にもたとえられ、「銀露 (ぎんろ)」「露珠 (ろしゅ)」、「月の雫」とも呼ばれています。朝靄が立ち込める川辺を散歩すると、草花がまとった露がきらきらと光を放つ美しい情景と出合うこともあり、自然からの贈り物に感謝して、二度とない今日という一日が始まります。

今月の塩沼大阿闍梨の一言

人生には確かに辛いことも苦しいことも数多くありますが、
ふりかえってみれば、楽しいことも喜びも必ずあるはずです。
一日一日というこの宝を粗末にしないで、一挙手一投足に気をつけ、
投げかける言葉のひとつひとつにも細心の注意を払って、
自分の優しさと思いやりを静かに表現していくことが、
この時代に一番必要なことではないかと思うのです。


塩沼亮潤 「幸いをいただきまして このひとときを大切に」より