慈眼寺 四季のお便り 4月
~ 思い出の桜咲いた春 ~

慈眼寺より毎月、皆様に四季のお便りをお届けします。
4月も中旬になりました。ひらひらと風に舞う桜の花びらとともに、春は秋保の里からさらに北を目指し旅立っていきました。
まもなく、里はみずみずしく鮮やかな緑一色に染まります。
咲き残る桜を「名残の花」と呼びますが、18日の護摩祈祷にお越しになる皆さまの中には思わぬ名残の花に心癒やされる方もいらっしゃるかもしれません。

これは、大阿闍梨がまだ小僧だった頃の話です。
千日回峰行を目指しお寺のお勤めや勉強はもちろんのこと、身体づくりのため、日々トレーニングをしていました。すると、吉野の門前町の皆さまが一生懸命に頑張る姿をご覧になって次々とお声をかけて下さるようになったのです。
ある方が、「将来お寺を建てたら、桜を寄進するさかい」と、実際にお寺ができた時、たくさんの桜の木を贈って下さいました。
思い出の桜は、池のまわりとお寺の裏手の斜面に植えられています。

「夢見草」という異名を持つ桜の命は儚く、満開の華やかさは一年のほんのひととき。
それでも夏、秋、冬と一刻も休むことなく命の営みを続け、春に美しい花を咲かせる。
その生き様は、どんなに苦しくとも山をひたすら歩き続けた大阿闍梨の姿と重なるものがあります。

今月の塩沼大阿闍梨の一言

人にはあらゆる可能性があります。
善く生きる可能性もあるし 悪く生きる可能性もある。
どちらに転ぶかはすべて自分の心次第です。
どんなに困難なことでも目の前にあることから逃げずに精一杯取り組むこと。
そして、縁を大切にし、与えられた仕事を心をこめて精一杯させていただく。
そうすると、必ず道は開けていきます。

慈眼寺では毎月第1、第3日曜日の13時から護摩堂において護摩供を厳修し、塩沼大阿闍梨の法話がございます。今月は18日に行います。
*昨今の感染症拡大により、中止になる場合がございます。新着情報にてご確認いただくか、寺務所までお問い合わせ下さい。